奥多摩湖

奥多摩湖でバス釣り|バスが来なくて徒歩でトンネル越えの試練

バス釣り トンネル

広大な奥多摩湖

奥多摩湖 バス釣り

奥多摩湖にバス釣りに行ったときのこと

当時中学生だったわたしと友人は
中央線で奥多摩まで行きました。
駅が木造っぽくて立派だったのを覚えています。

事前に買っておいたバス釣りマップで奥多摩湖のページを見てバスに乗りました。
本に載ってるポイントまでは三十分くらいかかりました。
なにしろ湖が大きいです。
周囲は完全に山道でトンネルも多かったです。

実はこの時すでに釣れない気がしてました(笑)。
湖がでかくて深い、
山があってすぐに湖といった感じで
おかっぱりポイントが少なそうでした。

ポイントについておかっぱりできるところからルアーを投げる、
案の定何も反応なし。
移動するにも一度車道に出て歩いて行くのは大変です。
それでも何とかルアーを投げ続けました。
夕方には、
なんか鉄板と海なんかにあるブイでできた
浮橋からその周辺で粘るもなにもなし。
バスを一匹も見ることがないまま、あたりが暗くなり
わたしも友人も、心が折れたので帰ることにしました。

バス釣り 奥多摩湖

 

トンネルの恐怖

バス停に着くと、ボロボロの時刻表に
十分後駅に向かうバスが載っていたので待ちました。
二十分経っても三十分経ってもバスは来ませんでした

仕方なく友人と二人で歩いて駅に向かうことにしました。
来る時は三十分くらいだったから、途中のバス停でバスがきたら乗れば良いやと。

しかしその後バスは一台も通りませんでした
既に真っ暗になった、ほぼ車道しかない山道はかなりきつかったです。
外灯が少なく、車のライトがないと数メートル先がまったく見えない所もありました。

一番嫌だったのは、山なのでとにかく長いトンネルが多いことです。
トンネル内で車がいなくなった時の静けさは本当に怖いです。
こうゆうときに、怖い話を思い出したりするんですよね。

バス釣り トンネル

お互い意地を張って怖いとは言わないものの、
トンネルで走るの禁止」というルールを作りました。
しかしそんなルールは、恐怖の前では無意味です。

どちらか一方が恐怖に耐えきれず少し先に行こうとすると
もう一方がそれに反応して、結局叫びながら二人でダッシュすると(笑)
二時間近く歩いても駅は見えず、心身共に疲れ果てました。

救世主登場

そんな時、一台の車の窓があき老夫婦が声をかけてくれました。
「こんなところで何をしてるの?」といった感じで。
事情を説明すると、
駅まで送ってあげるといってくれました。

すると友人は、車に乗り込もうとするわたしを遮って
「いやもう、あと少しだから大丈夫です、お気遣いありがとうございます~」
と何故か拒否。。。
老夫婦の車が見えなくなり、
「お前なにやってんの?」としばらく揉めるもあとの祭。

また、早歩きでトンネル越えを続けることに。
さらに三十分歩いて
体力は限界に達し、会話もなくなった頃
見覚えのある車がわたし達の前にとまりました。

なんとさっきの老夫婦が心配して戻ってきてくれたのです!!
次の日のニュースに、わたし達が載るような気がしたと言ってました(笑)
車内でおにぎりをもらい、駅まで二十分くらいで着いて
お礼を言い老夫婦と別れました。
こんなに他人に感謝することはあまりなかったと思います。

奥多摩湖はその後もう一回行きましたが釣れず、
今では遭難の思い出だけ残って、バス釣りの記憶はほぼありません。
湖は自然に囲まれた場所なので、
多少予期せぬ事態が起こっても対処できるようにしましょう。
みなさんも気を付けてください。