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トランスワールドのあらすじと感想

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あらすじ

森の中の小屋

映画はドライブする男女がガソリンスタンドでレジの金を奪うところから始まる

場面は変わり、森の中でガス欠になり、助けを呼びに行った夫が戻ってこなくなったサマンサは森の中で小屋を見つける

そこで同じように車が故障して小屋にいたトムと出会う

小屋の無線は壊れていて、外は氷点下5度

故障した車からガソリンをうつして脱出を試みたトムだったが銃声に驚いてガソリンをこぼしてしまう

その後冒頭で強盗をした女性ジョディが小屋の外に倒れているのをサマンサが見つける

小屋には三人だが森には何者かの気配がある

食い違う三人の現在地

サマンサはニューハンプシャー

ジョディはウィスコンシン

トムはサウスダコタ

三人とも違う場所にいると思っていたのだ

そして何やら三人とも悪夢にうなされている

森からの脱出

三人は食料がなくなる前に森を出ることにした

探索していない方向に向かってしばらく歩くと、落ち葉の中に鍵のかかった扉を見つける

鍵を壊して中に入ると、ドイツ語で書かれたポーランドの地図が貼ってあり、ドイツ語ラベルのワインや缶詰があった

サマンサの父親はドイツ人でサマンサは少しドイツ語ができたのだ

ここでサマンサとジョディは父親が戦死しているという共通点をみつける、ジョディの母はお産のときに亡くなっていた

食料を持って歩き始めると、また元の小屋に戻ってしまう

三人が生きていた時代まで違う

森を歩いているときにジョディが転んでガソリンスタンドで奪った札束を落として二人に見られていた

サマンサはジョディと二人になったときに、さっきの札束を見せてもらい、どうやって手に入れたのかジョディに聞いた

ジョディはガソリンスタンドで奪ったことを正直に伝えた

するとサマンサは、このお札は偽札だと言い出した

1984年発行の紙幣は存在しない、未来のお金を発行するなんて聞いたことがない

ジョディはサマンサに今何年なのか聞いた、するとサマンサ1962年と答えた

ジョディは1984年製のジャケットを着ていて、1985年だと思っている

小屋に戻ってきたトムに今何年か聞くと、2011年と答えた

三人がいた場所だけではなく、時代までも違っていたのだ

そのときまた銃声が聞こえて、ドイツ語を喋る男が現れ三人は捕まってしまう

三人とドイツ兵が持っていた同じロケット

ドイツ人はナチス党員のハンス、ジョディとサマンサが同じロケットを持っていることを不審に思う

トムが縄抜けでハンスを気絶させて縛った後、事実が明らかになる

二人が持っていたロケットはハンスのものだった

ロケットにはハンスの妻の写真が入っていて、それはサマンサの母親だった

四人の関係

ハンスはドイツ兵で三人が集まっている日に、この森で空爆にあい戦死していた

ハンスの妻は、ハンスの死後アメリカ人と再婚し数年前に事故で亡くなっている

サマンサハンスの娘であり、ジョディの母親

サマンサはジョディが生まれるとき、家に一人で、救急車が間に合わず亡くなった

サマンサの夫で、ジョディの父アダムはベトナム戦争で戦死

ジョディはアダムの親に引き取られ虐待されて育ち悪の道へ

ジョディはトムの母親で、トムの父親ケヴィン殺しの罪で死刑になっている

トムは施設で育つ

未来を変える

ここから物語が大きく進んでいく

三人が見ていた悪夢はそれぞれの死の瞬間だった

サマンサ家に一人でいるときに産気づき救急車が間に合わなかった夢

ジョディケヴィン殺しの罪で薬で死刑になる夢

トム自分を虐待した神父を撃ったあと自殺する夢

彼らが見たのは、未来の夢

三人は未来を変えるためにハンスが戦死しないよう、空爆が始まったらハンスを防空壕に入れることにした

しかし、言葉が通じない上に戦時中なので説得もうまくいかず、もみ合っているうちにジョディが撃たれてしまう

トムはハンスを死なせないように追いかけるのだが、その途中でジョディが死んでしまい、トムも消えてしまう

サマンサはハンスを説得し最後は二人で防空壕に入ることができた

エンディング

場面が変わり、まともな女性になっているジョディがガソリンスタンドで買い物をしている

新聞記事からハンスが戦死せずに慈善家として人生をまっとうしたことがわかる

ジョディが綺麗な家から海辺に歩いて行くと、年をとったサマンサが立っている

幸せそうな二人、でもそこにトムの姿はなかった

トランスワールドをみた感想

初めはよくあるホラー映画だと思ってみてたけど、けっこう頭を使う映画だった

全編見終わってみるとあちこちにヒントがあったと思う

・トムがサマンサの車をクラシックだと言ったこと

・サマンサが妊婦なのにタバコを吸っている

・ジョディの上着を古臭いと言ったが、ジョディは新品だと反論したところ

・小屋に戻ってしまったとき、ジョディがパックマンみたいといったこと

・ジョディのアイメイクがなんとなく古いところ

・サマンサの義理の両親がコンコード郊外に住んでいることを聞いたジョディが、二度と近寄りたくない街と言ったこと

トムが携帯電話を持っていないのは少し変だったな

三人の服装にあまり違和感がないのは、この数十年ファッションに大きな変化がないということだろう

この物語の功労者はトムだけど、トムだけ消えたままになるのは少し残念だ

ジョディが悪の道に行かなかった場合、ケヴィンとの子トムを産むことがないからだろう

お互いを知らずに出会うと、実の親子でもわからないんだろうね

顔がそっくりなら気付くんだろうか

最近、ループものやパラレルワールドもの、時間が前後する映画ばっか観てる気がするな

次は何をみようかな

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