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あらすじ
ウォルターとジェシー
海外ドラマ、ブレイキング・バッドと、その劇場版エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIEをみた。
ネットフリックスで見ることができる。
ここから先、ネタバレあり。
あらすじは、肺ガンで余命宣告された化学教師が家族に財産を残すため、その知識を生かし高純度の覚醒剤(メス)を製造するというお話。
主人公は高校の化学教師ウォルター・ホワイト、パートナーはジェシー・ピンクマン(元教え子で麻薬の製造者、売人)。
ウォルターらのメスは街中の噂となり高値で取引される、ウォルターはハイゼンベルグと名乗り、悪の世界で有名になっていく。
ウォルターは真面目で頑固な性格、ジェシーはちょっといい加減で感情の起伏が激しいタイプ(実は良識があるタイプ)なので、しょっちゅうぶつかり喧嘩ばかりする。
だが、それが程よい関係にも見えてくる。
ウォルターの家族
家族に金を残したい一心でメスを作り販売したウォルター。
彼は誰にも頼りたくなかった、施しや同情を受けるのも嫌がった。
自身の治療費を裕福な友人が出してくれると言っても、あらゆる手を使って阻止し、自分で稼いだ金を使った。
家族は自分が養うという意志が強かった。
しかし、嘘に嘘を重ねた結果、妻スカイラーにバレてしまう。
葛藤の末、スカイラーは以前ウォルターがバイトしていた洗車場を買い取り、マネーロンダリングを始めるのだった。
それもウォルターが稼ぐドラッグマネーの額が大きくなりすぎて追いつかなくなってしまう。
ウォルターが物語後半で、手持ちの金をドラム缶に入れて隠すのだが、その額はおよそ90億円!
ウォルターには息子ジュニアがいて溺愛している。
ジュニアは障害があり両手に杖がないと歩けないが、車をねだられスポーツカーをプレゼントしている。
また生まれたばかりの娘ホリーもいる。
妻スカイラーにはマリーという妹がいる。
マリーは少し変わっていて面白く万引癖がある。
夫はハンクというDEA(麻薬取締局)に勤務する明るい男で、ハイゼンベルグを必死になって追跡することになる。
ジェシーの家族とパートナー
ジェシーには両親と弟がいて、ほとんど勘当状態である。
両親はジェシーを気にかけているようだが、呆れてもいる。
ジェシーはドラッグの問題でガンの叔母の家に住んでいて、叔母の死後もその家に住み続けた。
その地下室でメスを作っていたのだ。
ジェシーが、メスの売り上げで引っ越した先のアパートの隣には、ジェーンという女の子が住んでいた。
初めは相手にされていない感じだったが、そのうち恋人のような関係になる。
ジェシーがウォルターと揉めている最中、ジェシーの取り分の48万ドルをジェーンが脅迫してウォルターに持って来させた。
ジェシーとジェーンは、ロードオブザリングの撮影地のニュージーランドに行き、ジェーンはアートをやりジェシーはパイロットになることにした。
そのためにドラッグをやめようとしたのだが、またヘロインを使用する。
そしてジェーンはヘロインを使い寝ている時に嘔吐し窒息死してしまう。
この時ジェシーと話をしにきたウォルターは、ジェシーの今後のことを思ってか、ジェーンを見殺しにする。
そもそもウォルターがジェシーを起こそうと揺すったせいでジェーンが横向きから仰向けになってしまい、嘔吐物がつまって窒息したのでウォルターのせい。
ジェーンは物凄く綺麗な子だったので、見ていて本当に残念だった。
その後、悲しみのあまり自暴自棄になったジェシーは荒んだ生活を続ける中、新たな女性アンドレアと知り合い良い関係になるが、それもすぐに悲しい終わりを迎える。
ジェシーはウォルターとメスを作り始めたことで、一番辛い思いをしたと思う。
何故ジェシーにこんな辛いことばかり起こすのか謎である。
ジェシーの物語はスピンアウト映画で「エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE」という作品で描かれている。
これはブレイキング・バッドシリーズ終了後、しばらく経って撮影されたようで、出演者たちが明らかに年をとっていて違和感があった。
ジェーンも最後に出てきたのだが、前髪を揃えた髪型がちょっと厳しくなっていた笑。
個性豊かな悪役たち
メスを製造して大規模に販売するには、ストリートでの密売では限界があり、ウォルターとジェシーは大量に購入してくれる大口の客を探すことになる。
ソウル、本名はジミー・マッギル、弁護士、かなりグレーな仕事も請け負う。
スピンアウトドラマ「ベター・コール・ソウル」はNetflixで見られる。
ソウルとマイクを中心に、他の登場人物の過去が描かれている。
善人だけど法を犯す人。
マイク、ガスの元にいた元警官。
ジェシーはしばらくマイクと一緒に生活していたので、マイクのことをすごく慕っていた。
ジェシーは、マイクに自分の年だったらどこに行くかと聞き、マイクはアラスカに行くと答えた。
マイクの過去は「ベター・コール・ソウル」で描かれている。
ウォルターに殺される。
トゥコ、メキシコ系の凶暴な悪。
ジェシーも取引を持ちかけボコボコにされる、その後ウォルターが雷酸水銀で爆発を起こしジェシーの借りは返した。
メスを吸った後の「Tight! Tight! Tight!」はすごく記憶に残る 笑
部下に激昂し殴り殺したこともあった。
「ベター・コール・ソウル」にも登場、祖母には優しく、料理もする。
ソウル、マイクとの過去が描かれている。
ハンクに射殺される。
ガス、表向きはロスポジョスエルマノスというチキンチェーン店の経営者。
裏の顔は、チキンチェーンの流通販売網を使いメスを売り捌く大物ドラッグディーラー。
過去に、弟をヘクトルに殺され服従したフリをしていたが、復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。
ウォルターに殺される。
ヘクトル、トゥコの叔父、メキシコ麻薬カルテル。
人を簡単に殺す最低の人間。
ガスの弟を殺し、ガスにたびたび嫌がらせをする。
車椅子でベルを鳴らす老人。
ガスに復讐され爆死。
ジャック、トッドという下っ端の叔父で殺し屋。
たいしたキャラじゃないと思っていたら、ウォルターの金を奪い、ハンクを殺し、ジェシーを監禁とけっこうな働きをした。
ウォルターに殺される。
トッド、感情の起伏がなく人をかんたんに殺す、もともと仲間だった、ウォルターを尊敬している。
ジェシーの恋人アンドレアを見せしめのため射殺、その息子ブライアンを人質にとりジェシーを檻に入れメスを造らせる。
リディアに惚れている。
ジェシーに絞殺される。
リディア、いつもビシッとスーツを着て、カモミールティーにソイミルクとステビアを入れて飲む女性。
メスの原料メチルアミンを扱う複合企業の物流部門主任で、ガスのパートナーだった。
保身のためには殺人も厭わない冷酷さを持つ。
ウォルターに毒殺される。
ブレキング・バッドの感想
海外ドラマは基本長い。
そのためちゃんと見たのはプリズンブレイク以来かもしれない。
ブレイキング・バッドはシーズン5まで。
映画版は「エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE」でネットフリックスでしか見られないっぽい。
スピンアウトドラマで弁護士のソウルが主役の「ベターコールソウル」もある。
とにかく面白いのでシーズン5まであっという間に見終わってしまう。
特にこの時期在宅勤務の人は一日中見ていられると思う。
真面目で物静かなウォルターが、目的のためには手段を選ばなくなっていく様には執念を感じた。
全ては家族のため、でもその家族は壊れてしまう。
この作品の登場人物で幸せになった人間はいたのだろうか?
まったく思いつかない。
可能性があるのはジェシーだ。
エルカミーノの最後でジェシーは過去を全て捨てて別人になり、アラスカに向かう。
その道中、ジェーンが助手席に現れたときはグッときた。
個人的には、ジェシーはジェーンと幸せになって欲しかった。
ジェーンは、宇宙に身を任せてきたけど最悪だった、自分で決める方がよっぽどいい、と言った。
ジェシーは自分で決めて、アラスカに向かったので明るい未来があることを祈る。
ブレイキング・バッドの中で、シーズン2にしかいなかったのに、一番好きなのがジェシーとジェーンの二人だから。
ブレキング・バッドを見るならネットフリックスかAmazonプライム。
劇場版「エルカミーノ」はNetflixでしか見られないっぽいので、どちらかといえばNetflixがおすすめ。